絵の上達を目指して2年近く絵を描いているのだがここ最近表情の練習を全くしてきてないことに気が付いた。何か参考になるものが無いかと探していたときとある書店にてこの本を見つけた。アナログ勢なのでタイトルの「デジタル」という文字にちょっと戸惑ったが問題なく使えるので勢いで購入した。
どんな本?
あらゆる<感情>をキャラに宿す。
イラストやマンガを描くうえで、キャラクターが何を考えているかのか、どういった感情なのかを伝えるために「表情」はとても重要です。本書では笑った顔や怒った顔などの基本的な表情から、さまざまな感情が混ざり合った表情まで幅広く紹介します(カバー折り返しの説明より一部抜粋)。
正式名称は『デジタルイラストの「表情」の描き方辞典 思いが伝わる感情表現53』。お値段は1980円(税抜き)。
本のタイトル通り様々な表情の描き方について作例を870点以上載せた本、いや辞典。喜怒哀楽といった基本的なものから照れ、嫉妬、疲れ、真剣、狂気、ごまかすといった表情まで幅広く載っている。
また単なる例だけではなく、「この表情のときはここの筋肉が動く」などといった細かい説明も多く載っている。絵柄もリアル系からデフォルト系、そして子供から老人までと一通り揃えている。
どんな人向け?
当書の説明では
- 魅力あるキャラクターを描きたい人
- 感情を描き分けたい人
- デジタルツールで絵を描いてる人
これに当てはまる人が対象となっている。本のタイトル通り。ちなみに題にデジタルイラストとついているがアナログで描いている人でも全然問題はない。
注意点
870点以上の作例があるとはいっても「抜け漏れ」はあるらしく、某所のコメントとかを見ると自分の求めてる表情がなかったりあるいはイメージに近いものがないと言う人もチラホラいるようである。特にR18系を求めてる人に多いような気がするが…まあそれは【自主規制】ということであきらめましょう。
作例を単に参考にするだけであれば初心者もいけそうだが細かい説明も拾うとなると初心者にはイマイチわからないのではないかと思う。この本を使いこなすのであれば初級者から中級者になる人あたりが一番いいかも。
あと上にもちょっと書いたが絵柄が複数ある、つまり絵師さんが複数関わっている本なので絵柄に関してはばらつきがある。そのばらつきが嫌な人は向いてないかもしれない。
姉妹本
この本はデジタルイラスト「〇〇」描き方辞典シリーズものであり、他にも身体、服装、構図、塗り、エフェクトの描き方を載せた本も出ている。画力向上のためのヒントがこのシリーズ本の中にあるかも。
ただ当たり外れが激しいというのが気になるところなのでもし本屋に置いてあって立ち読みができるのなら一度目を通してみることをすすめたい。
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