2017年6月下旬に自作PCを組んでから周期的に突然電源が切れてはすぐに起動するというトラブルに襲われていた。何が原因かわからずあれこれしてるうちに直ったりする。
しかしつい先日再起動どころか電源すら安定して点かなくなる事態にまで発展してしまった。調べてみるとどうやらKP41病というものが絡んでいるらしい。このままでは困るのでこのKP41病とやらを直す方法をいろいろ試してみた。
KP41病とは
Kernel-Power 41(KP41)のこと。「windowsが正常にシャットダウンできませんでした」というのを示す。
症状としてはブログ主の場合は突然の再起動だが、突然ブルースクリーンになったり、スリープからの復帰に失敗したり、特定のサイトを覗いたりするとクラッシュするなどもある。
このような症状が出た場合、windowsの管理ツールのイベントビューワにログが残る。イベントビューア > windowsログ > システム の順にクリックすると次のような画面になる。
「情報」「警告」「エラー」「重大」だのいろいろと出てくる。この記事で取り扱ってる突然の再起動の場合は「重大」に分類される。その「重大」イベントを見てみるとソースにKernel-Power、イベントIDに41が表示されていてさらに詳しく見ると
『システムは正常にシャットダウンする前に再起動しました。このエラーはシステムの応答の停止、クラッシュ、または予期しない電源の遮断により発生する可能性があります』
とのメッセージが確認できる。予期せぬ事態が起きたのがわかるだけで結局原因は不明のままである。
どこが発祥の地かはわからないが、ネット上ではこのKernel-Power 41による不具合をKP41病と呼ぶらしい。
KP41病の直し方
調べてみるとこのKernel-Power 41(KP41病)は基本ハードウェアの問題で自作パソコンではよくあることらしい。もちろん普通のメーカー製のPCでも起こる。
以前投稿した「自作PCの電源は点くのにモニタに何も表示されない」と同じように原因はいろいろと考えられるので1つずつ試していくしかない。
1:タコ足配線や延長コードを避ける
タコ足配線になってたり、延長コードを使っている場合安定して電力が供給できていない可能性がある。特に電気ストーブや電子レンジを使ってるコンセントと共用してる場合は要注意。
2:USB機器を外して運用する
スリープからの復帰に失敗する場合はここが怪しいらしい。USBポートに一部が逝ってるのかも。
3:USBの規格があっているか確認する
USB2.0のポートにはUSB2.0のものを使うこと。2と同時に確認したい。
4:一旦完全にシャットダウンしてからコンセントを全部外し放電
USB機器やLANも1回全部外して10分ほど放置。ノートパソコンの場合はバッテリーも外す。これで直ることがあるらしい。
5:windows電源の管理を開いて高パフォーマンスに変更
省電力モードだと電力が足りずKP41病を発症する可能性があるらしい。
6:PCパーツの配線の見直し
配線を間違えてたり、抜きかけてたりすると5と同じように電力が足りないあるいは突然遮断したりする。
ブログ主の場合はここでした(ATX電源コネクターが緩く抜けかけだった)。
7:PCの掃除
ほこりがたまって高温になりその結果PCが不安定になりKP41病になることも。CPUファンが正常に回っているかも確認したい。
8:高速スタートアップをやめる
windows7からアップデートした場合はこの可能性があるとのこと。結構前の話だが念のため。
9:Flash PlayerやShockWaveを削除する
特定のサイトでクラッシュする場合はこれ。相性の問題。2020年いっぱいをもって両方がお役御免になるらしいのでそれがないと閲覧できないサイトを使わない場合は削除するのがいいかも。
10:LANデバイスの確認
ネット接続しているとKP41病が出る場合はこれ。ドライバを最新版にしたり、省電力設定をやめてみる。
11:ディスプレイモニタのドライバを更新する
映像が乱れている場合はこれの可能性がある。
他にも対処法はあるがメモリの電圧を上げるとか一般ユーザの域を超えるのでとりあえずこの11の方法を試してみると多分解決すると思う。
これでダメな場合はビデオカードとの相性が悪いか、そもそもPCパーツのどれかが寿命の可能性がある。電源ユニットやマザーボードのコンデンサが膨らんでたりしたらすぐに交換しましょう。
長らく悩まされていたKP41病だったがまさかATX電源コネクターの差し込みが甘いという超初歩的なミスだったとは…なんか上手く差し込めないなとは思っていたが単純に自分のミスでした。最初はwindows updateを疑っていたが全然違いました。
コメント