絵を描いてるときに何かと困るのが頭身のプロポーション。ブログ主は普段6頭身で描くことが多いのだが、「デフォルメキャラを描こう」と2~3頭身のキャラに挑戦するとどこかデッサンが狂うのか違和感がある絵になる。
そんなときに以前紹介した「スーパーマンガデッサン」に関連した「スーパー何頭身デッサン」なる本を見つけた。これが有用だったのだが意外と知られていないようなので紹介してみる。
どんな本?
正式名称は『スーパー何頭身デッサン 理にかなったデッサン』。題名通り2頭身から8頭身までの描き方を載せた本。お値段は2000円ほど。刊行はスーパーマンガデッサン同様2006年と古いが今でも店頭に置いてあることが多い。
詳しい本の内容だが
- 2頭身から8頭身まで胴体や脚の長さのバランスの説明
- デフォルメ表現の仕方(低頭身キャラの感情表現など)
- あおり、ふかんの描き方
- 頭身を変えてイメージチェンジするときのコツ
といったものが書かれてる。「何頭身」がキーワードの本だが実際は「デフォルメについて学ぶ本」といってもいい(著者がそう主張している)。
似た題名の「スーパーマンガデッサン」とは姉妹本の関係にあたる。著者曰く「『スーパーマンガデッサン』は人体の構造や筋肉の動きを学ぶのに対しこちらはそれを崩したうえでデフォルメの表現を学ぶという対極の関係にある。そういう意味ではこの本は『スーパーマンガデッサン』を補完するものである」とのこと。
「スーパーマンガデッサン」を愛用しているのなら当書も購入しておくといいかもしれない。姉妹本の「スーパーマンガデッサン」はこちら↓

大学で漫画研究部に入って購入したスーパーマンガデッサン。古い本だが良書として挙げられることが多い。お絵描き参考書としてはルーミスやジャックハムが何かと勧められがちだが個人的にはこちらを勧めたい。そこでこの本について紹介してみたいと思う
使い方
言わずもがな、普段とは違う頭身のキャラを描きたいときの参考に使う。ブログ主の経験上の話になるが、絵がうまい人でも普段とは違う頭身を描くとデッサンが狂うというのはよくある。そういうときに使うと効果的ではないだろうか。
各頭身の胴体のバランスなどはpixivで検索すればいくつか画像がヒットするが詳しい描き方までセットでついているものはそうそうないだろう。
あとは著者の言う通りデフォルメの仕方について学びたい場合や、キャラの表現の幅を広げたいときに使う。デフォルメの仕方について書かれた本はいくつかあるがその中でも詳しい説明・例が多いとブログ主は思っている。
注意点
「スーパーマンガデッサン」同様萌えキャラの描き方については載っていないので萌えキャラを描きたい場合は別の本をあたる必要がある。絵柄も古いのでそこは参考にならないだろう。
各頭身の胴体のバランスなどについては初心者でも大いに役立ちそうだがデフォルメの仕方についてなどは中級者向けな内容という感じを受けた。デフォルメキャラなら描く量が少なくてすぐ上達できそうとか思ってる初心者がこの本をメインに据えるのは厳しいという印象。
あと某なんでも吸い込むピンク玉のような1頭身や某サッカー漫画のような10頭身の描き方については流石に載っていない(例として描かれてはいるが)。
「スーパーマンガデッサン」ほど使う場面はないけど、あって困ることはない。自分の経験上意識しないと1つの頭身(=同じ背の高さ)のキャラばっかり描いたりするのでいざ頭身を変えてみるとバランスが狂って大変なことになるのもしばしば。そんなときに毎回開いてる本。局所で毎回助けてもらってる本。
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